2004年06月17日

Live at Budokan

私は東京からとっても離れた田舎に住んでいます。 以前、何人かの同級生が東京へコンサートに行って学校を休んだのでコンサートへ行くのが禁止になりました。だから今回の初来日に私は行くことができません。 もしも日曜日にコンサートがあっても家までの終電の時間には間に合いません。 今度日本へ来るときには日本の学校がお休みの時に来て下さい。

こんな感じの抗議文だったと思う。 知人の中学校で英語の先生をしている方に文法の添削してもらいつつ書いた始めてのファンレター。  抗議だけじゃなくファンだというのも書いたのだがそのグループのボーカルのファンだったにもかかわらずリーダーに出しているあたりが抗議文としての手紙だった。 ファンレターなぞ書いたのはこれが今のところこれが最初で最後だが、それだけ悔しい思いをして書いてしまったのだろうなあ、よくは覚えてないけど。

そんなファンレターなぞ書いたことも忘れた半年以上たったころ、1通の分厚いエアメールが届いた。 中を開いてびっくりした。 リーダーのリック・ニールセンから私の書いた手紙へのお返事だった。 封筒の中にはメンバーの写真やステッカーなどと一緒に「今度行くときは春だから学校がお休みと思います」ってなことが書いてあった手紙が入っていた。 返事が来たと英語の先生に見せたら先生の方がびっくりしていた。 そして何度も何度も「よかったね」と言ってくれたのを覚えている。
  
再来日したのは本当に春休み中だった。 偶然とはわかっていても私のお願いを聞いてくれたとも思えてしまい始めて自分で電話を何度もかけてチケットを購入した。 そして桜の咲きみだれる武道館でのコンサートを友達と楽しんだ。 舞台の彼らは親指くらい小さかったが、大音響のロックコンサートを始めて体験し、終了したときには耳は遠くなり、声はガラガラ、手は拍手のしすぎで真っ赤だった。 その晩はイトコの家に一泊させてもらい翌日家へ帰ってまたレコードを聞いた。

そんなことを今日のベストヒットUSAを見ていて思い出しました。 レコードからCDになった今でもCheap TrickのLive at BUDOKAN はたまに聞きます。 武道館は外国ではブダカンと発音され、ロック好きにはとても有名は場所になっています。 ちなみに学校でコンサート禁止令の元凶になったバンドはBCRでした。親子で行ったとしても義務教育の学校を休むなぞ「あってはならない」時代だったのですね。  エゲレスロックが好きといいつつもBCRにはあまり興味が沸かなかったのは、すでにパンクの道に片足を入れ始めていたからでした。 学校にタータンチェックのマフラーをしてくる同級生の隣で「いかにほっぺたに安全ピンをさせばカッコいいか?」を考えているような子供でした。 1回やろうとしてバーチャンに相談して泣きそうな顔をされたので刺しませんでした。 

社会人になってからも何度となくCheap Trickのコンサートには足を運びました。 武道館で始めてみた親指サイズのメンバーはNYでは目の前で手を差し伸べれば届いてしまうようなライブハウスでのコンサートの時もあり、その時会場でキャッチしたリック・ニールセンのギターピックは今も私の手帳に入っています。


Cheap Trick
at BUDOKAN


Posted by toto at 2004年06月17日 02:40
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