2007年03月08日

視覚と嗅覚

03092007.jpg映画に行くのも久しぶりだなあ。 私も自他共に認める「犬鼻」な嗅覚持ちでありますが、映画の主人公の嗅覚には「アタシはここまで犬じゃねーよ!」と思いました。  今後は「猫鼻」くらいにしておこうと思います。 

でもすでに製造中止となった「某香水」が今でも一番好きな私としては、こういう犬鼻の調香師がいたら是非とも調香をお願いしたいものです。






パフューム ある人殺しの物語
18世紀のパリ、悪臭のたちこめる魚市場で産み落とされたジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。 驚異的な嗅覚を持つがゆえに、奇怪な青年として周囲に疎まれている彼は、ある晩、芳しい香りの少女に夢中になり、誤って殺してしまう。その後、彼は少女の香りを求めて調香師になり、香水作りに没頭するが……。


『劇場で香りを体感せよ』ってなみたいなキャッチコピーはその通りでした。 香りもそうだが、悪臭とかの臭いもな… 映像だけを見て、つまりは視覚から入って嗅覚と同じような状態になる体験ってのは面白いなあと思えましたです。 エグイ映像で絶えられないくらいの悪臭なニオイを思い出し、一面の花畑で幸せなカオリを思い出し… 気分悪くなったり、楽しくなったり…脳みそというのはすげいです。


これから見に行かれるかたはここからは読まないほうがいいですよ。 

でもね~、映画としてはあまり後味よろしくなかった。 つーか、ヘンタイだ!ヘンタイ!と、香りフェチな主人公の行動全てに思っていたのだった。 自分の欲望をとことんまで極めるために、いいことも悪いこともわからなくなるってのはこういう事なんでしょうかね? いい事、悪い事ってのは人それぞれなのかもしれないけれど、倫理ってのが一切ない主人公に感情移入はできないもんですよ。 『ハンニバル』のレクター博士を愛する私が言うのもなんなんだがな… 最大の原因は主人公の顔が好みでないというのがあったからか?  後から知ったのだが『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』の映画でローリング・ストーンズのキース・リチャーズを演じた役者なのだそうだ。 あの時はほとんど台詞もなかったし、キースに似ているといえば似ているなあ…くらいしか思わなかったがね。

本当に少しだけの、たぶん3%くらいだけしかの映画の前情報しか入れずに観にいったものの、それでもそのたった3%で、ある程度の予想のできてしまったラスト。 興行成績意識するばっかりにクライマックスぎりぎりのところまで事前にばらしてしまう宣伝方法っていかがなものかの? まあ、本当に何一つ前情報入れないで観にいきたい映画には封切当日とか先行ロードショーに行ってしまうから、このあたりの”ちょっとだけ興味あります”あたりの映画が一番そう思ってしまうのだな。

ただ、ダスティン・ホフマンとアラン・ニックマン(ハリポタのシリウス先生でもあるよ、彼のエゲレス英語は素敵♪)が登場していたことと、アロマセラピーの抽出方法で学んだ水蒸気蒸留法と冷浸法(アンフルラージュ)の映像が見られたのにはちょっと嬉しかった。 そんなの抽出すんじゃないよ!と呆れましたが…

私個人としては星2つ☆☆。 一緒に行った友人は星4つ☆☆☆☆。

パフューム (by amazon)

ちょっとしたことだったのだが、原作を読んでみないとわからない部分があった。 これは字幕担当の某戸○女史のセンスの問題なのか、本当にそうなのかわからなかった。 英語だけで見ていればあまり気にならない台詞なのだが、とにかく原作を読んでみようと思う。










Posted by toto at 2007年03月08日 23:28
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