2007年04月04日

目の保養は桜だけではないのよ

04042007.jpgいつになったら冬物をクリーニングに持っていけるんだ? クローゼットがパンパンで早く冬物を片付けたい今日この頃。

郊外にまで桜見物で出かけた予定でした。
前々から約束をしていた『夜桜祭り・午後4時から園内無料』ってのにいそいそと出かけたのでした。 夕方にはどしゃどしゃ振りの雨もなんとか止んだし、今回も別にビニールシートひいて飲めや歌えやってわけでもなく園内散歩ってところなので、地面が濡れていようが関係ないわけよ。

ところがさ、到着したら照明点いていないんだわ…真っ暗であるよ? 

「本日天候悪化のため閉園しました」のちっこい張り紙が…

がっくしです。 確かに寒いよ。 暖をとりたいよ。 仕方がないので近所の映画館に行くことにしました。

映画館は同じような夜桜難民ですごい人。 おまけに春休みで、ストレス溜めまくったお子が走り回るわ、ギャースギャースと泣き叫ぶわでちと眩暈… しかし、家族連れの目当ては『ドラえもん』だから平気さ。

で、見た映画は『ホリデイ』 

ハリウッドの映画予告編製作会社の社長アマンダ(キャメロン・ディアス)と、ロンドン郊外に住む新聞記者のアイリス(ケイト・ウィンスレット)。クリスマス直前になってそれぞれ恋に破れた2人は、ネットを介して“ホーム・エクスチェンジ”をすることに。アマンダはロンドンに、アイリスはビバリーヒルズに旅立つが……。

今気がついたのだが、ホリデーでもホリディでもなくホリデイで[イ]が大文字なんだな。 富士フイルムのようだな。 

桜で目の保養はできなかったものの、ジュード・ロウで目の保養をしたからよしとする♪ そういや以前この監督(ナンシー・メイヤーズ)の『恋愛適齢期』でもキアヌ・リーブスのかっこよさに惚れ惚れしたのだったっけ。

以下ネタバレ含む



長期休暇や長期不在とかで人様に家を又貸しする「サブレット」はアメリカでも頻繁で、自分でも貸したり、借りたりしたことはあったものの、「ホームエクスチェンジ」というお互いの家を丸ごと交換するってシステムが本当にあるのは知らなかった。 知人とかその知り合いあたりまでには鍵を渡し、猫の面倒みてもらったり、自分も犬の散歩したりもしたが、インターネットで見ず知らずの人に鍵をわたすのはちと抵抗あるな。 でも、お互いの家を利用するならその点では少しは安心なのだろうか?  ジュード・ロウみたいなお兄さんのいる人の家ならそりゃ大歓迎ですがな、ほほほ。

ラブコメはやはりハッピー・エンドで終わってくれるのが観ているほうはホッとする。 2つのカップルはどちらもUS-UKの遠距離恋愛になっていくわけだから、その後のお話を想像すると「遠距離は難しいよな。」と思ってしまったりするのだが、そんなのは映画を観た客が勝手に想像すればよろしい。 よかった♪みんな幸せになってね♪と思う人もいるだろうし、アタシのような天邪鬼というか、良くも悪くも歳を重ねて酸いも甘いもある程度わかった(まだ、ある程度かよ?>オレ)もんが思ってしまうHopelessな思いもあったりいろいろだろう。 結構ラブコメはそういう、よくよく考えると「その後はどーよ?」なのが多い。 でもやはり終わりはハッピー・エンドが気持ちがいい。 後のこと考えてたら次には進めないってのも経験者は語る…

メインとなる4人の主人公が皆それぞれに魅力的で愛されるキャラクターであり楽しい映画であったが、アメリカで妻を亡くし、歩行器に頼ってヘルパーを道を歩く孤独な老人の姿に胸がしめつけられるシーンもあった。 UKからLAに来た女性が、その老人と交流し、だんだん打ち解けていくシーンには涙してしまった。 こういうジーサンにはいつもやられる…感動する。  ほんとアメリカにはこういう1人暮らしの老人が多い。 10代のころ、歩行器をガラガラ押しながら買い物に行く老人を見かけて「アメリカって老人もすごいなあ。 足が弱くなってもお出かけして偉いなあ。」とか自分勝手な想像で、自由の国の自由な人と思ったりしたのだったが、現実は子離れが早いから歳をとって1人になっても生きていくしかないから歩く、と、だんだん解ってきてからはなんだか寂しい気持ちになったりする。 と、言っても彼らにとってそれは当たり前のことであり、日本のように成人してからも親と一緒に住んだり、二世帯住宅にしたりの話をすると「それって面倒でできないわ。」と言われたりすることも事実だったりする。 大学に入学した途端、生活費、それどころか学費すら親からの援助はない友人も多数いた。 卒業して随分経った今、「親は定年したからフロリダに(アリゾナ・カリフォルニア等々暖かい場所が多し)に引っ越したよ」って友人が大半になった。 だから歩行器で歩く老人に思ってしまうシンパシーは中途半端に日本とアメリカを知っているからの勝手で余計なお世話な思いなのだとわかってはいても、どうしてもそういうジーサンの演技にはやられてしまう。  主人公とからむ年の功を重ねた脇役はどんな映画でも重要なんである。

Posted by toto at 2007年04月04日 23:30
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