2009年07月11日

コドモノクニ

07112009.jpg現在横須賀美術館にて開催中の「手のひらのモダン―『コドモノクニ』と童画家たち」展に行ってきました。














『コドモノクニ』は、文化の大衆化が急速に進んだ大正期の風潮のなか、鷹見久太郎が経営する東京社(現・アシェット婦人画報社)から大正11(1922)年に創刊され、昭和19(1944)年まで刊行された子どものための絵雑誌です。
子どもの情操には最高の芸術が必要であるという考えのもと、教育学者の倉橋惣三、詩人の北原白秋、野口雨情、作曲家の中山晋平、そして編集主任に和田雅夫といった各分野における当時の俊英たちが『コドモノクニ』には集結しました。また、子どもたちへの視覚的な効果を重視し、絵画主任となった岡本帰一や創刊号の表紙を飾った武井武雄をはじめ、清水良雄、川上四郎、初山滋、深沢省三、村山知義といった実力ある画家たちが誌面を彩りました。
この展覧会は、日本における絵雑誌の傑作といわれる『コドモノクニ』の芸術性と、そこで活躍した童画家たちを紹介しながら、絵雑誌という子どものための美術から近代化していく社会の様子を見ていこうというものです。 

横須賀美術館全文



昭和の子どもの本、なんだかどこか懐かしい。 といっても「コドモノクニ」はうちらの親世代の子ども雑誌です。 
「なんだか懐かしい~」って言ったら
「取ってたの(購読していたの意)?」と言われたので場所が場所でなければグーでパンチのひとつも…(以下自粛)  ソコマデトシトッテナイ。


今は誰も住んでおらず私のいい感じの倉庫となっている元実家には父が大切に取っておいてくれた『キンダーブック』なんて子ども向け月刊誌があるのですが、それに似てます。 イラストと詩に近い文章構が似ているのです。 イラストが子どもだからといって子どもに媚を売っているものではなく、かといって子どもにも保護者にも嫌われないもの。 いい言葉とは思わないけど万人に無味無臭。 でもそういうのが大切だと自分では思っております。 

人のあまりいない館内で水彩で描かれた原画の繊細さや雑誌の文章をひとつひとつ楽しみながら進んでいると最後のころは考えさせる内容になっていきます。


結局は戦争における贅沢禁止の方針もあり廃刊になってしまったわけですが、廃刊直前のころは現在の某将軍様のあの国をも感じさせられます。  といっても某国のような「敵国の兵隊を殺した少年A君」のようなそこまでの洗脳ものではなく、「同盟国とかの子どもたちもお国のために贅沢はしていません。 私たちも贅沢はしないでものを大切にしましょう」とか「兵隊さんはお国のために今日も働いているのです」なものでしたが、
「なんだかねえ」
な気分にさせられました。 (プロパガンダと美術の歴史は酒飲まないと話せませんw)



もともと美術館も展覧会も好きなのでたまにフラフラと行くのですが(なんかblogに書くことは少ないねえ)こういう小さい展覧会でアタリがあると嬉しくなります。  有名な美術展はもちろん観たいし、いける限り行くけれど混んでてゆっくりできないから苦手。 人を観にいっているようになるのが悲しい。 興行しているほうにすればどんな芸術品だろうが=ビジネスなわけで、広告打たないと元取れないしそれだけの経費もかかっているから仕方がないのだけど(自分も少なからず興行関連でご飯食べているわけだしな)やはり美術館ってのはゆっくりひとつひとつの作品にひたりつつ、時には妄想なんぞもしつつ過ごす場所と思っているのでこういう地方美術館の小さな展覧会はお勧めです。 ハコモノばかり作って中味はどうなっている!な美術館も地方にはありますけどさ、はいーうちの実家近辺にもありますぜ~頑張っているみたいですけどね。



ところで横須賀美術館、くるのは3回目(中に入ったのは2回目)ですがここ好きです。 屋上がオープンスペースになっていて目の前は海、後ろは山 海を行きかうタンカーとか軍艦とかを眺めていると学生時代にいたVAにとても似ていて懐かしい気分になります。 お勧めですが、電車でくるとその後バスに乗らないと駅から遠い。 それがちょっとネックです。  車なら最近馬堀海岸まで高速道路のICが延びたから便利になりました。 あまりにも新しいからナビだと道路が表示されずmiddle of nowhereを走って到着しますw  


美術館の周りの雰囲気もいいし、繊細な原画と昭和な気分にさせられてお勧めです。

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2008年10月10日

貧血とジョット

10102008.jpgドックは終わったばかりですが、今回は術後1年検査。  しょっぱなに血液をとられすぎで軽く貧血チックになり、その後の検査中にどんどん具合が悪くなり、休診の先生の診察室のベットを占領しました。 ああ、恥ずかしい。 

超音波室の暗い部屋で先生に「ダメだ! ますます調子悪い~」って降参告白したところ、「待っててね! 休める部屋探してもらうわ! いま車椅子もってくるから!」ってことに。 さすがに「自分で歩きます!」と頑張りましたが、その後ベット横になってから1時間は記憶ないくらいに寝てしまった模様。  がっ!と目が覚めた時は一瞬どこにいるのかすらわかりませんでしたが、その後は元気復活。  検査も事務の方が全部変更してくださったので1時間半遅れで全部周れました。 よかった、よかった。 


ま、元気になったからいいか、と、予定通りその後に損保ジャパン東郷青児美術館での『ジョットとその遺産展~ジョットからルネサンス初めまでのフィレンツェ絵画~』」に向います。

ジョット・ディ・ボンドーネは13~14世紀にイタリア全土で活躍した画家。西洋史上初めて繊細な感情と立体的な肉体を備えた崇高な人間像を描き、西洋絵画の流れを大きく変えたといわれる。ルネサンスの幕を開けた人物の一人として、レオナルド・ダ・ヴィンチやゴッホ、ミケランジェロ、マティスなど後世の芸術家に多大な影響を与え続けた。ジョットの最初期の作品(壁画)が残るサン・フランチェスコ聖堂は世界遺産に指定されている。

同展は、現存する数少ないジョット作品から日本でほとんど見ることのできなかった「聖母子」「嘆きの聖母」「殉教助祭聖人」など4点を招来し、代表的な聖堂壁画の写真パネルとともに展示する。併せて同時代~15世紀初めの作家約20人の作品も同時展示。「盛期ルネサンスへの礎となった時代の美術を紹介する貴重な機会」(同展広報担当者)という。

新宿経済新聞

ジョット好きです。  この人を授業で知ってから「宗教画ってすごい!」となり、印象派からイタリアンルネサンスに興味が移り、今までスルーしていた美術館の宗教画コーナーに入り浸るようになり、仕舞にはフィレンツェに送り込まれ宗教画三昧、目からウロコな日々。


ま、もう前世紀のことだから忘れたことのが多いけれど、そんな時代があったのですなあ。


でも日本でこのあたりの展覧会をするなんて一般受けはしないのに勇気あるなあと思ったりもする。 でもありがとうございました。  なんだか絵を見ていたらスーッと気持ちがよくなりました。  決して貧血ぎみだからじゃない…と思いますですよ。

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2008年09月24日

コジローとみんなともだち展

09242008.jpg仕事も遊びもエトセトラも充実して面白かったからよしとするけど、長い1日(実質2日)だったわあ。 3時間くらい今まで昼寝したからちょっと復活。 って今24:00なんですけど? - 今日はたぶんこれ書いたらすぐに問題なく眠れます。  

野暮用すませて、知人のお見舞いに行って、その後銀座SWAN CAFEでのたんばちゃんのアート展『コジローとみんなともだち展』に行ってきました。  愛猫コジロー君(コジ様)たちの楽しい四季のテーマにあわせたステンドグラスのような作品は心がほっこりします。 一緒に参加されているちびっこたちの描いた絵とのディスプレイもほっこりします。  東銀座で茶をしばきつつ是非!

『コジローとみんなともだち展』


ちょうどお店に行ったときに偶然にたんばちゃんとお友達にお会いしました。  私といえばその時点ですでに28時間くらい起きている状態で、アイスティーを頼んだのにオーダーしたドリンクをすっかり飲んだあと「なんで口の中がこんなにコーヒーなんだ?」と不思議に思って実はアイスコーヒー飲んでたと気がついたという状態で…瞳孔ひらきっぱなしというか、思考回路のシナプスとぎれぎみというかで、なにを話したんだかも今覚えておらんのですが…(いえ、某お祭りのこととかは覚えております) もしもご意味不明な人だったらごめんなさい。 >たんばちゃんとその仲間たち。


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2007年12月05日

兎とカエルと猿と猫

他にもキツネとかネズミとか… 楽しいなあ。

大人の塗り絵ノート
「鳥獣戯画」編 (大型本)

六本木ミッドタウンのサントリー美術館で開催中の『鳥獣戯画がやってきた!― 国宝『鳥獣人物戯画絵巻』の全貌』を見てきました。 実は2回目。  前回行ったときは週末だったこともありものすごい人・人・人で…  絵巻を見るといるより人の頭を見に行った感じで、敗北感に打ちひしがれて15分くらいですごすごと美術館を後にしたのでした。 だから本日はリベンジ。

鳥獣戯画、小さい頃から大好きなのです。 もうあの兎といいカエルといい、「なんでそんなに楽しそうなんだ?」ってこっちの気分も楽しくなります。

今回は兎やカエルが生き生きと描かれている一番有名な甲巻のほか、甲乙丙丁巻がすべてそろっての展示で、ほかにも断簡部分、現存していない部分の断簡、模本とかもあります。後半は人物絵巻になっており、そちらのストーリーも見ていて面白いのですが、やっぱり動物の擬人化部分が好きだわ。 

初めてみる絵の部分も、何度もみているおなじみの絵のところも見ていると「うほー、ほんとかわいいよのう♪」 と1人ニヤニヤしてしまうのでした。 描かれている動物たちも筆で一発勝負!で描かれていて切れ目がほとんどないその正確さにも感動♪。

美術館のスペースもそんなに広いわけでもなく、絵巻だから期間中前期と後期にわけて展示する絵の部分を変えたりもしてましたが、できればもっと広いスペースのたとえば体育館とかでもいいから、ずーっとはじからはじまで見てみたかったです。

16日まで開催中です。 




鳥獣戯画がやってきた!―国宝『鳥獣人物戯画絵巻』の全貌
オフィシャルサイト ここの「見どころ」の甲巻のフラッシュ絵巻でニヤニヤ♪

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2005年02月02日

戸村裕さんの個展

2月17日~27日に那須串人形作家の戸村裕さんの個展「本日ねこ晴れ」が谷中「ギャラリー猫町」で開催されます。
nekojara.jpg頂いたDM

今回は串人形のほかに木目込み人形もあるとか? 串人形の体験絵付けは前回の個展でやらせていただきましたが、楽しかったです。 詳細は、ねこぢゃら亭主さんこと戸村さんのサイトこちらで♪

尚、ギャラリー猫町は月-水(21-21日)は休廊ですのでご注意ください。

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2004年12月01日

Punk days

12月に行く予定のパンクもの2件

デニス・モリス写真展 デストロイ-セックスピストルズの真実」 
12月18日~1月10日 ラフォーレ・ミュージアム原宿

ボブ・マリーの同行カメラマンを14歳でやってのけたデニス・モリス。 その後セックス・ピストルズのオフィシャルカメラマンだった彼の写真展。

ジョー・ストラマー 過去、現在そして未来
12月9日から1月3日  パルコ・ミュージアム(渋谷パルコ パート3内)

2002年12月に突然他界してしまったザ・クラッシュのジョー・ストラマー、ロンドン・ブリントンスタジオにて開催された同名展覧会が日本でも開催。
先週彼の他界までの2年間を追った1時間ものドキュメント・フィルムを公開していたらしいのに見逃してしまったので、これだけでも行ってくる。 


robot.jpgパンクは遠くへいってしまった。 発祥地、キングスロードは10年くらい前からそんな雰囲気はどこかにいってしまい、更に今となってはそりゃオシャレな街に大変身してしまっている。 それよりもコベントガーデンの靴屋、ROBOTが閉店してしまったショックは結構大きかった。 店の後形もなければ諦めもつくものの、事前にみていたネットや、ガイドブックにすらでていた店、板を打ちつけられたドアとウインドウから見える何も置いていない店内、いまだ看板は残っているから改装とも思ったけど、WEBサイトもすでになく、ドメインすらも存在しないものになってしまっているから、やはり廃業なのだろう。 厚底靴といったらあそこだったのにねえ。 
もう4半世紀が経ってしまったパンク・ムーブメント。 それが目的でもあるblogでは思いっきり昔に浸っているけれど、現実社会ではそうそう昔に浸ってばかりの生活ではない。 それでも時々はこんなイベントへ行って懐かしみたい。

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2004年10月15日

The Da Vinci Code

夏に読んだときは上下巻の日本語版だったが、機会があれば読んでみたいと思っていた洋書版を読み出しました。 最初から日本語版、それもハードカバーな上下巻に手を出すというのは珍しいです。 でも今回はストーリーが長い!の理由で最初から翻訳版でした。。。ハリポタの長さに比べりゃどーってことなかったが、おまけに単語の問題もしかりだったのさ。 イタリアン・ルネッサンスはガッツリ習っていた過去があるものの、そこへ秘密結社とか暗号とか聖杯とかもでてくるのでイマイチ英単語に自信がなかった。 辞書ひけよ>自分。。。。(--)

今更ながらに思うが、よくできてるなーと思うストーリーだ。 特に美術史や宗教史についてのくだりなど登場人物が生徒と先生のような関係になりわかりやすく解説している。 著者であるダン・ブラウン氏は、もともと学校の先生ということで妙に納得。 おまけに父は数学学者、母は宗教音楽家、そして奥様は美術史研究家(そして画家)とのことなのでダン・ブラウン一家の「愛の結晶」といってもいい本になっている。 事実に基づいている記述が多いから全てがノンフィクションと思ってしまうのは大問題だけどさ。 特にキリスト教徒さんには大問題だろうなと思われる文面もある。 私にとっては「こっちの方が納得いくよな、宗教。。。」って目から鱗の場面でもあったけど。

ほとんどの登場場所に足を運んだことがあり、自分が専攻していた領域からはずれていないので、脳内で読んでいる場面が次から次へとその風景や絵画等々、あらゆる映像が過去に脳裏へと刻んであった画像とリンクする。 その点では自分にはラッキーなミステリー本だった。 しかしその反面、文章を読んで自分なりの想像をしつつ楽しむという読書の醍醐味はできないもの事実。 

どちらがいいかは本の種類にもよるが、ダヴィンチ・コードの場合は美術やキリスト教関係に詳しい方でないとわかりにくい場面も多々ある。 だから文章と一緒にその絵画や教会の見取り図等があったら更に読者は楽しいし、わかりやすいだろうに、とは思っていた。 かといって、発行元の角川書店のHPで関連画像を見ることができるものの、最初に全ての画像だけを見てしまうとストーリーがその場面(場所)に辿り着く前に主人公達の行動する「事前情報」が入ってしまうのでこちらもお勧めできない。 (これは角川書店も考えたようで、そのページに入る前にまだ読書前の読者への注意事項ページが最初に入っているところが親切です。 もしもすでに読まれた方は是非フォトギャラリーを見てみてください。 URL はこれです )

The Da Vinci Code: Special Illustrated
Dan Brown (著)・洋書
そんなことをダラダラ思っていたら、アメリカでは11月にイラストつきのバージョンも発売されるそうだ。
きっと、そのうち日本版も出版されるのではないかな? 
まだ読んでいない方はそれを待ってから読むのもいいかもしれません。

また、読んでいくたびに、「映画で観たいな。 ハリウッド的だものなあ。」と思っていたら映画化も決定しているそうだ。 監督は「身代金」「コクーン」などのロン・ハワード監督、 主演は L.A.コンフィデンシャル」や「マスター・アンド・コマンダー 」のラッセル・クロウ。 どんな映画になるのか、楽しみがまた増えましたぜぃ♪ 

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2004年10月01日

The FIFA 100

まずい!早くしないと終わってしまう!と焦りがでてきた本日、やっと以前紹介していた「神様の選んだ選手の写真展」(正式名称は「FIFA100周年公式写真展・ペレが選んだ119名のトッププレーヤー」です。お間違いなく・・・)に行ってきました。 ペレは王様でジーコが神様とかの話もありますが、3月に神様と書いちゃったから神様で続行させていただきます。
3月の発表の時は125人だったのになぜか減っている。 何選手かは重複していたので多分125作品の誤りだったのかもしれません。

まるで迷路のような六本木ヒルズのビル内を案内や警備員さんの誘導で52階の森アーツセンターギャラリーへとたどりつきます。  入場券800円を払ってギャラリーへと入ると、まずは写真がでかくてびっくりしました。 畳一畳はゆうに越える写真ばかりです。 こんなに引き伸ばして大型サイズでもこんなにキレイで明るい写真なんだーと写真に詳しくないもので、壁一面に飾ってある選手の顔・顔・顔に圧巻です。 もっと小さい、そうねー、「賞状サイズ」くらいの写真と思っていたので、自分の顔がここまで引き伸ばされたら、色々見つけてしまって(ああ、そうさ、シミとかシワとかさ。。。。いやーっ!(涙))困るわねぇとか思いながらの鑑賞開始です。  

壁ごとにカメラマンの作品が並べられる展示方法で、選手の好みは置いておいても、写真家のテーマが私の好みか、そうではないかがハッキリわかれました。単にポートレートというわけでもなく、そこに加工をしている作品もあり、「この選手の写真はできればあっちの写真家さんが撮ったらどうなっただろう」といろいろ想像もできて面白かったです。

以前オフィシャル・サイトで見た時できれば写真集は欲しいもんだ、と思っていたのですが、一万円近くするというのにナント売りきれ!でした。 でも在庫があったとしても一万円は売り場で写真集を目の前にして悩んでしまう金額だったかも・・・・ 119人全部ロベルト・バッジョだったら即買いしかも・・・(買うのか?>自分) あと記念品グッズは王子トッティやナカータの顔入りマグカップとか、ペレの顔Tシャツとか、あとはポスターが数種類くらいでした。 会場にあったアンケートで、抽選で2名に写真集が当たるというので応募してきましたが、好きな選手や気に入った写真家のアンケートはまだしも、あなたの選ぶベストプレーヤー(フォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダー、ゴールキーパー各一人)のゴールキーパーに「今回入ってないけれどチラベルト」と神様の選出にとうとう意見をしてしまったので、多分はずれるな。。。でもこんなことも書いてあったから当たってほしい(^-^)


ペレは、本展によせて次のように述べています。
「・・・歴史を通じて100人の名選手を選ぶのではなく、119人の存命中のサッカー選手を選びました。その内、48人はまだ現役で、71人は引退しています。私のセレクションは、国籍、人種、年齢、所属チームには何ら関係ありません。どういう選手なのかが全てです。むろん、誰でもその人なりの選手リストはあるでしょう。しかし、もっとも重要なことは、これは、サッカーとアートの出会いだということです。」(本展カタログより)

六本木ヒルズ:FIFA100周年公式写真展

fifa100.jpgFIFA100周年公式写真展
ペレが選んだ119名のトッププレーヤー

写真は当日頂いてきたチラシです。 現在の有名どころな選手、ベッカム、ナカータ、フィーゴ、カーン、バティストゥータ、クレスポ、オーウェン、に過去の有名どころ選手としてペレ、空飛んだオランダ人のクライフ、ジーコ、そしてR・バッジョ(嬉♪)と一緒にエリック・カントナが入っているのはこれは写真的に面白いからなんだろうな。 他にも掲載するならプラティニやベッケンバウワーやいろいろ日本でもっと有名どころの昔の選手もいるし、と思いましたです。  (カントナを撮った写真家さん(W・クライン)の作品は全てポップで面白かったです。)  期間は10月17日(日)まで。 行かれる方はお早めに♪

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2004年04月12日

Vermeer from Wien (or Vienna?)

昔、昔あるところに留学半年目だった10代の女の子がおりました。 女の子は友達がみな実家へ帰ってしまうクリスマス休暇中、暇になるからどうしようと思っておりました。 その矢先、学校の先生から「家族と一緒にビアナに行ってからその後インスブルックへ旅行に行くけれど、一緒に行きませんか?ビアナにはいい美術館がありますよ。」と誘われました。 日本に帰るよりは旅費も安いし、なんだか面白そうなので「はい、ついていきますワンワン!」と即決したのでした。
女の子は内心「だいたいビアナってどこよ? 知らないけど初めてのヨーロッパ旅行だもんねー♪」と何一つ前情報を入れずに飛行機に乗り、到着した空港から電車に乗って目的地中心部の駅へ。 そしてその駅の表示版の駅名をみて初めて気がついてプラットホームで叫んだのでした!
「そうか、ビアナ(Vienna)ってWienだったんだ!」 と。。。。。そして、先生とその家族に「知らないでここまで来たのか(--)」と大笑いされたのでした。

以上私の若かりし頃の実話でした(--;)

その後、日本は世界の都市をその現地の名前を使うが、アメリカでは違ったりするのを知ったのでした。 ウィーン(オーストリア)はビアナ、フィレンツェ(イタリア)はフローレンス、サンクト・ペテルズブルグ(ロシア)はセント・ピーターズバーグなどなど。  んなもん英語圏半年目の私にわかるわけない! おほっほっほ♪ 時には開き直りも人生大切です。

そんな思い出深いウィーン。 大寒波が来ていたとかで、外では電池が冷たくなりすぎて作動しなくなり、故障したのかとガッカリしながらホテルに戻ってしばらく放置しておくと突然動き出すウォークマンにびびりつつ、滞在中毎日通ったウィーン美術史美術館(Kunsthistorisches Museum Wien)の展覧会が4月15日から東京都美術館にて開催されます。 ルーベンス、ファン・ダイク、レンブラント等々、16世紀ネーデルランド、17世紀オランダ、17世紀フランドルのバロック期コレクションからだそうです。 そしてその中でもフェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術の寓意)」がやってくるのは楽しみです。 よくぞ貸し出してくださった@ウィーン美術史美術館

フェルメールの「画家のアトリエ」公開迫る

ウィーン美術史美術館のコレクションの中から、ルーベンス、ファン・ダイク、レンブラント、フェルメールら巨匠の名品58点をそろえ、美術史に輝く16、17世紀のフランドル・オランダ絵画にふれていただこうとするものです。
特筆すべきはフェルメール作「画家のアトリエ」が日本初公開となることです。フェルメールの作品は、現在知られる限り30点余りしかないという希少性はもとより、精巧な筆致と透明感のある色遣いで世界の美術ファンを魅了しています。本作品は門外不出の至宝であり、同美術館外で公開されることはきわめてまれでした。本作品の来日そのものが、“歴史的事件”であるとも言えるでしょう。
東京展は7月4日(日)まで。神戸展は7月17日から10月11日まで神戸市立博物館(神戸市中央区)で開かれます。

読売新聞 (2004年4月9日) (全文はこちら

手前にかかったカーテンが捲られて、人様のアトリエでの創作活動を覗き見るような構図、そしてアトリエにいる画家とモデルの風景をスナップショットしたような構成に壁の地図、シャンデリア、モデルが持つトランペットや本などなどひとつひとつに意味を含んで描かれる当時の絵画。 ひとつひとつの小物の意味や当時のフェルメールが暗箱式カメラを使って制作していた方法などがわかると美術鑑賞の新たな発見があって面白い絵の代表作です。 

来週早々展覧会へ行くならこっちも観ておこうと、今日はフェルメールつながりで映画「真珠の耳飾りの少女」を観てきました。 展覧会の前売り券と映画の前売りセット券が2500円だったのに発売は9日までだった~(涙) 当日券として考えると、映画1800円&展覧会入場券1300円。 お得なセットだったのに、ちとくやしい。

謎の多いまま亡くなったフェルメールとその家族、そして絵のモデルになった少女との創作物語なのですが、本当にこんな事もあったのかもなーと思えてしまうよく出来た物語でした。 そして映像が綺麗でねえ、アトリエやちょっとしたショットが30数点しかないフェルメールの絵画そのままな世界を映像で観ている気分になって途中鳥肌までたてていました。 興行的にはそんなに儲かる映画でもないようで、東京でも2つの映画館でしか上映がないってのが残念です。 私的にはフェルメール役でコリン・ファース(ブリジット・ジョーンズの日記)が出ているってだけで儲けもんなのに(^-^)

vermeer.gif真珠の耳飾りの少女
Tracy Chevalier (原著)
木下 哲夫 (翻訳)

映画「真珠の耳飾りの少女」HP

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2004年03月06日

The 125 plus

3月5日の追記です。 ちゃんとマウスの出す矢印で選手人数を数えたつもりなのですが、どうも今日の日本の記事をみていると125人らしいよ。 すみません。

おまけに、神様の選出に非難轟々とな。

ペレが選んだ「世界の名選手100人」に非難が殺到

FIFA(国際サッカー連盟)がこのほど発表した「世界の名選手100人」に非難が殺到している。非難は特にブラジルで激しい。当初、FIFAからの要請では100人だった選出人数が125人にまで増えたのは、選考に当たったペレがリベリーニョ、サントス、ファン・バステンらを忘れていたためだという。それでもなお、例えば現アヤックス監督のロナルド・クーマンは選ばれていない。 
(中略)
主な選出漏れの選手は、シュスター、ボンホフ、ザマー(共にドイツ)、バン・イムスト(ベルギー)、ドゥンガ(ブラジル)、カセリ(チリ)、イリバル、デル・ソル、ミチェル(共にスペイン)、ティガナ(フランス)、ガスコイン(イングランド)、カブリーニ、リーバ(共にイタリア)、ギグス(ウェールズ)、チラベルト(パラグアイ)、ソティル(ペルー)、ラト(ポーランド)、フットレ(ポルトガル)、ゲオルゲスク(ルーマニア)、ブロヒン(旧ソ連)、ミヤトビッチ、サビチェビッチ(旧ユーゴスラビア)……。

全文 

スポーツナビ 2004年3月6日 22:21

私が「何故選考されていないの?」と思った選手も主な選手漏れの選手の中にいましたですよ。 十人十色な思い入れってのはあるけど、自分自身にとっては試合を観戦(テレビ等も含む)して素晴らしいゲームと選手のプレイに感動した選手がベストな選手!と頭では解っても、非難したくなるのでしょうねえ、と昨日と違って本日は複雑な気持ちです。 正直言って、私が試合を何度も見て一番感動した選手が最初の選出から外れていたら。。。。と他人の気持ちになって思ってみました。

写真家が撮るサッカー選手、つまりは純粋にArt meets football だけにしておけば非難はなかったかしら? サッカーファンは熱い方が多いからそれでも非難しそうだな。

今後波紋がでるかも?なイベントになってしまいました。 でもこれが原因で東京巡業がなくなったらそれはそれで嫌~。

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2004年03月05日

Art meets Football

サッカー好きで美術好きな私が壊れ気味になるイベントが始まりました。 この前のCMといい、今年はなぜか贅沢な年です。

FIFA(国際サッカー連盟)創立100周年の記念イベントの一環で18人の写真家が(生存している)サッカー選手を撮った展覧会です。 題してArt meets football、 たぶん100周年にひっかけて選手も100人にするつもり(タイトルもThe 100だし)だったのにそれじゃ足りなくて123人になってしまったのかしらと想像しています。 なんせ選手を選んだのはサッカーの神様ペレ(ブラジル)、彼が「100人じゃ無理だから123人選んじゃったよ!」と言えばそりゃFIFAでも逆らえまい(笑)  日本じゃナカータ(中田英寿)一人だけど、この中に一人でも日本人が入っただけでもすごいことです。 本当のところ「なぜ○○が入れないのに、△△が入ってるの!」とか思ってしまったりもするのですが、そこは神様の意向、どのような選考理由なのかはわかりません。  それに実はお会いしたことがありまして、握手していただいた時、私が片手を出したのに神様は両手で私の手を包んでくれてお言葉を頂いた幸せ者だったりします。 だから下界の下々な私も彼の選んだ人選にここで選手の実名をだして文句なぞ言いません(笑)

現在特別サイトにて各選手の写真を見ることができます。 ほとんどの選手を知っている自分にも呆れてしまいますが、「ルイス・エンリケ(スペイン)かっこええ~」「ロベルト・バッジョ(イタリア)素敵~」と写真を開くたびに感嘆している姿なぞ人様にはお見せできません。 また昔活躍した選手の現在の写真も面白いし、時の流れを感じます。 試合中にボールを蹴らないで人を蹴るわ、ついでに殴るわの暴れん坊エリック・カントナ(フランス、現在はイギリスに帰化していると思った)なんぞあいかわらずパンクなオヤジ(お腹がでているのはご愛嬌)だし、「空飛ぶオランダ人」なんてキャッチがあったヨハン・クライフ(オランダ)は燻し銀なオジサマだし、皇帝ベッケン・バウワー(ドイツ)はサッカーを知らない人が写真だけみればどこかの実業家のようだし、何人もいる面白いコラージュ写真のミッシェル・プラティニ(フランス)はエリートビジネスマンのようです。  マラドーナ(アルゼンチン)が現役時代の写真ってのもなんだか笑えます。 現在の彼は人生・体格ともに激変ですから、アイドル歌手の「あの人は今」のような番組で激変した姿をみて少なからずともショックを受ける昔のファン心理を考えればそれが妥当!とか不謹慎なことまで考えてしまいます。 

3月4日夜にロンドンの大英自然史博物館にて記念式典とチャリティオークションがあったようですが、そこで懐かしの「デュラン・デュラン」が新曲を歌ったとかで、これにもびっくりです。 まだ健在だったのね、デュラン・デュラン。 

写真展は10月には六本木ヒルズにも巡業予定です。  選手のサイン入りオリジナル写真はさすがに手がだせない価格ですが、写真集も発売されるそうなのでそちらは多分買うでしょう(^-^)

Posted by toto at 11:50 | Comments [0] | Trackbacks [9]
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